キャラクター&ストーリー

  •  剣 美親
  •  揺音 玉姫
  •  クロエ・マクスウェル
  •  五六八 葵
  •  揺音 聖那
  •  アシュリー・ブラッドベリ
  •  ジークハルト・クラウス
  •  当麻芽路子
  •  明日葉 学
  •  オルガ・ブレイクチャイルド
  •  七星 縁
  •  ヴェロニカ・アナンコ
  •  ジゼル・サンダース
  •  ニーナ・アレクサンドロヴナ
  •  リオネス・エリストラートヴァ
  •  京橋万博
  •  橘 弥生
リオネス・エリストラートヴァ
リオネス・エリストラートヴァりおねす えりすとらーとうぁ
性別 女性
年齢 -
身長/cm 150
体重/kg 43
血液型 O型
生年月日 8月11日
好きなもの ヨージキ
嫌いなもの 酸っぱいもの

天真爛漫で常に笑顔を忘れない、元気いっぱいな女の子。
ある国のお姫様で、幼いころから定理者としての高い才能を見せており、ALCAが運営する特別な教育機関ピラリ学園に入学することになる。

盟約者フォーリナー

  • 花唇のローザ

    花唇のローザ

    異世界にある薔薇の国の姫。姫故に孤独であったが、人間の住む
    世界を訪れた際、リオンと偶然に出会ったことにより、盟約を結
    ぶ。
    同じような境遇のリオンを妹のように思い、触れ合ううちにその
    孤独は解消されていった。

    トランス!

     リオネス・エリストラートヴァ & 花唇のローザ

    リオン & 花唇のローザ

    緩やかな山道を、3人の少女が登っていく。
    目指すは山頂の神社。遅咲きの桜が見ごろのはずだ。

    「リ、リ~オ~ン~ ちょっと休憩するっす~!」
    「わかったー!」
    道端に立ち止まり、手ごろな石に腰かける万博とニーナ。そこへ駆け寄ってくるリオン。
    「それにしても、リオンは元気っすね~」
    「え? そうかなー?」
    ニーナも確かにそう思う。自分もALCAの訓練でそれなり鍛えてきたが、リオンは更に元気だ。息も切らしてない。
    しかも彼女は、列の先頭に立っては何かを見つけ、
    「これ、食べられるよ!」
    「これ、毒があるよ!」
    「見たことない!どんな植物なの?」
    注目して観察しては置いて行かれ、再び小走りでついてくる、そんなことを繰り返していたのだ。
    「何か体を鍛えることでもしていたの?」
    「ううん、別に何もしてないよ?
    パパと毎朝お散歩したり、お城の裏山でキャンプしたりはしてたけど」
    ちなみに、その「お散歩」やら「キャンプ」やらがどれだけワイルドなものか、その内容を知って驚くのは、まだまだ先の話である。
    「でも結構小さいころからあちこち一人でお散歩してたから、パパやママを困らせちゃったみたい。よく覚えてないんだけど、ちーさいころ、ひとりでおうちを出て歩いて、迷子になったこともあるんだよ!」
    何故か胸を張って「えっへん」口調で言うリオンに、
    「いや、それ自慢にならないっす」
    とつっこむ万博。

    その思い出話のとおり、父・ニコラファンスキーと母・リニャーニャの愛情を一身に受けてすくすく育ったリオンは、大変元気な子供だった。立って歩けるようになるとすぐに、家のあちこちを探検して回り。
    中庭で遊んでいるうちは良かった。
    ついにリオンは、子供にしか入れないような、狭い塀の隙間を見つけてしまう。

    それは、彼女がまだ2歳のころ。
    両親の目を盗んだリオンは、隙間を抜け、ひとりで家の裏山に入り込んでいた。
    咲き乱れる花々に、舞い踊る蝶に誘われて、足の向くまま道行くまま、リオンは奥へ奥へと歩いていく。
    ―そして。
    山道の果て、湖にそそぐ川のほとりで。景色に気を取られ、つまずいて転んでしまったリオン。
    「いたーい!」
    その時。初めて気づいた。ひとり。自分が今ひとりだ、と言うことに。
    自分が転んだりぶつけたりして泣きそうなとき、いつも優しい声をかけてくれる二人。
    大好きな大好きなパパとママが、そばにいないことに。

    「ぅうぅぅうぅぅわああああああああんんんん!」

    リオンが泣いたのは、痛かったからじゃない。
    寂しくて、寂しくて、こうして泣いても二人がいないのが寂しくて。
    太陽がだんだん傾こうとしている中、リオンは泣き続けた。

    胸に刺さるような、切ない泣き声。
    その声を、両親より先に、聞いた者がいた。

    『―何を泣いておる』

    川を挟んで向こう岸。
    野薔薇の咲き乱れるなか、薄紅の豪奢なドレスに身を包んだ女性が、日傘をさして立っている。
    見覚えのない、初めて遭った人。でもリオンは人見知りしない。
    (だって、このせかいはいいひとたちばかり。
    みんなみんなやさしい、みんなみんなすてき)
    泣きはらした名残を目元に残しながら、しゃくりあげながら、でも幼いリオンは、心から安堵して、にこりと笑った。
    『ほう・・・なかなかに愛らしい』
    ドレスの女性は、足や裾が濡れるのも構わず、ざぶざぶと川を渡り、リオンに手を伸ばした。日傘を放り出し、そのまま両手で抱き上げる。

    「こんにちわ!」
    『ふふ、よい挨拶じゃ。そなた、名前は?』
    「わたしはリオン!」
    『リオンと申すか、良い名じゃ』
    「あなたはどなた?」
    『わらわか? わらわは― わらわはローザ。そう、呼ぶがよい』
    「ローザ、あなたはローザ!」
    リオンが何の気なしにその手を伸ばすと、ローザのほほに触れた。
    柔らかくくすぐったい感触に、ローザも思わず微笑んだ、その時。
    まばゆい光が二人を包んだ―

    ―合体。
    それは、このセプトピアに住む人間の中で、稀に現れる定理者と呼ばれる者が、異世界からやってきた住人、使者と心を通じ絆を通わせ、お互いの身体を構成するロジックを交換することで心も体もひとつになる現象である。
    合体した定理者は、使者の力を借り、この世界の物理法則を超えた様々な能力を発揮することができるのだ。

    そのころ。
    家中を探し回ったのち、塀の隠れた隙間を発見、外にリオンが出てしまったことを悟ったスコラファンスキーとリニャーニャは、彼女の名前を叫びながら、あちこち周囲を探し回っていた。
    「そろそろ日が落ちる。そうすれば、ここらを縄張りにしている獣たちもうろつきだすだろう。その前に、何としても見つけてやらねば・・・」
    「いざとなったら、もう一度、合体してでも!」
    「だがリーニャ、お前の力はもう、」
    「娘の大事に使えなくて、何が力ですか!」
    その時、蒼い毛並みの、犬の様な、リスの様な、不思議な動物が『キュー!』と鳴きながら山道のむこうから走って来た。
    「ベル! 見つけてくれたの?」
    『キュー! キュー!』
    二人がその動物の後を追うと、家の近く、湖畔に大きな、大きな薔薇が見えた。
    塔のごとくそそり立つ蔓草を、いくつもの大輪の薔薇が飾っている。
    ・・・とても現実のものとは思えない光景。
    息をのんでいたのは数瞬。
    二人は目くばせすると、すぐにそこに向けて走り始めた。

    辿り着いた二人を待っていたかのように、薔薇の塔はゆっくりと解けていく。
    その中から、あたかも薔薇に守られていたかの様に、幼いリオンの姿が現れた。
    「リオン!」
    「リオンちゃん!」
    『キュー!!』
    「お前、その、姿は・・・」
    薄紅のドレスの様な姿。体を飾る大輪の薔薇。おとぎ話のお姫様の様な姿のリオンは、両親を見つけると、
    「パパ! ママ! ベル!」
    花が咲くような愛らしい笑顔で答えてくれた。
    その姿が再び光に包まれたかと思うと―薔薇と蔓たちは消え失せ、そこには元の姿に戻ったリオンと、その後ろに、薔薇のドレスに身を包んだローザがいた。
    『さあリオン、二人のところに帰るがよい』
    「うん、ありがとう、ローザ!」
    駆け寄って来たリオンを抱き留めたリニャーニャだったが、スコラファンスキーは二人をかばうように立ち、
    「リオンを助けてくれて、感謝する。貴殿はまさか・・・」
    それに答えず、ローザは再び輝いた光の扉の向こうへ消えていく。
    『父上殿、母上殿、リオンは良い子じゃ。我が盟約者を、くれぐれも、頼んだぞ』

    この事件の後。
    幸いリニャーニャは元定理者でもあり、「何が起きたのか」を正しくはっきりと理解することができた。
    「リオンには、人並み外れた定理者の才能がある」
    だが世の中は今、いつ来るともわからぬ使者の襲来に怯え、定理者の才能がある者を強制招集し、戦いに備えざるを得ない状況だ。
    まだ幼いとはいえ、非凡な才能を持つリオンのことが知れたら、ALCAがどうするか。そしてリオンがどうなってしまうのか。過酷な運命が待っていることは、想像するに難くない。
    この時スコラファンスキーは、ある決意を固めた。
    「リーニャ、私は国を作ろうと思う。ALCAの、世界連盟の手からこの娘を守るために」
    「―それは」
    「使者襲来に怯えるこの世界において、これは世界への反逆かもしれん。
    ―だが私は、この世界全てより、お前とこの娘が、愛おしい・・・
    ふっ。なあにリオンが大きくなるまでの間くらいだ。その分、世界も私が守ってやるさ」
    「ええ、ごいっしょします、あなた」

    一方そのころ、扉の向こう。
    視界を覆いつくす深緑、蒼緑、翠緑、緑と鮮やかなる花々の洪水。
    ただ中に一人、あのローザと名乗った少女が立っていた。
    そして。
    「――」
    命じると共に両手を広げると。
    瞬く間に緑の蔦たちは、ひとつのカタチを成していく。
    陽に輝く天蓋、まばゆき天楼、見る間に組みあがったそれは、確かに城。
    ローザを手招くように蔓が動き、広間へといざなった。
    『姫様!』
    『ローザ様!!』
    たちまち広間に現れる多くの家臣―みな様々に咲き誇る、草花樹木の獣人たち―を手で制し、北方花樹人の国に咲く大輪の薔薇姫、花唇のローザは、見る者全てを従える王家の微笑みをたたえた。
    『ローザ様、お戻りくださいましたのですね!』
    『我らを見捨てたのではないのですね!』
    『―許せ。わらわも少し、戯れが過ぎた』
    いかなる思いで、薔薇姫ローザが失踪したのか。そして何故、戻って来たのか。
    それを知る者はいない。
    だが彼女は、こんなことをぽつりと漏らしたという。
    『扉の向こうで、約束を―盟約を交わしたのじゃ。
    歩む世界は違えど、共に凛々しく咲こうとな』

    その後。
    小国・リオネスの姫、リオネス・エリストラートヴァが行くところ常に、大輪の野薔薇が見守るように咲いている、という。

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